【症例】パーキンソン病による筋緊張と自律神経のアンバランス 投稿者:momo.shinnkyu.ise 投稿公開日:2022年4月3日 投稿カテゴリー:症例/ブログ 過緊張による不調 60代 女性 <病院での診断>パーキンソン病-6年程前から<ご本人談>パーキンソンの症状が進行するに従い、足や手の震えが酷くなると共に痺れや痛みが増してきている。足は特に、ナイフでえぐられているような激しい痛みを感じる日も多い。腰痛なども強く出やすい為、毎週ペインクリニックでブロック注射を受けている。睡眠の質が悪く、夜熟睡できない。夜眠れないのに昼間も眠くならないのでずっと心身が緊張状態、余計にメンタルが不安定になりやすい。病気になる前から、便秘症であったが、今も腸の不調を感じやすく、下腹部の膨満感が夜になると出やすい。 鍼灸院としての診断 パーキンソン病が原因で症状が出ている所以外は、自律神経のアンバランスや、交感神経過緊張による筋緊張もあると推測。 施術方針 自律神経のバランスを調整する。交感神経過緊張・副交感神経過緊張をそれぞれ抑制し、正常な範囲のバランスで保てるようにする。 施術内容 施術方針に従い、鍼灸施術を行った。→頭皮鍼、眼精疲労処置、胃の氣処置などで調整。井穴刺絡で、さらに交感神経過緊張と副交感神経過緊張の抑制を行った。 施術後の経過・ケア 現在、5回施術を行った。(2週間置きに来院)腹症の不快感・違和感・圧痛点は、頭皮鍼や目周りへの刺鍼で一気に解消しやすく、それに伴い首や肩の筋緊張も解消する。5回目施術時、鍼の後、井穴刺絡の施術で交感神経過緊張状態を抑制しすぎた為か、相対的に副交感神経が高まりすぎた様子(施術後、歩行困難な状態が強まる)→追加でH5(手の薬指)に銀粒を貼りつけると、数分後、歩行困難が治まり、急に歩きやすくなった。<現状>※施術後は筋緊張や痛み解消するが、震える症状は完全には治まりにくい。※薬で震えが落ち着いて動きがスムーズな時もあれば、服薬していても震えやしびれが止まらない時も多い。(直前に飲んでいても効きにくい日もあるなど、バラバラ)ご自宅でもできるセルフケアも試せる範囲で続けられています。身体の状態も、日によって不安定さが異なる様子。症状が強まると、精神状態も悪化し、激しい落ち込みや不安感に襲われてしまうと話されています。☆不安感や自律神経のアンバランス、筋緊張を悪化させてしまうだろうと推測できる食習慣も、なるべく気を付けていただけるよう必要な所をアドバイスいたしました。 ※症状の改善速度や度合いには個人差がございます。 体質改善・身体のケアをサポートいたします! 鍼灸ケアについて 鍼灸で身体の修復機能や代謝改善をサポート。自分自身の身体の機能を底上げすることで、身体は元気を取り戻します。そのスイッチを入れるのが鍼灸です☆ 井穴刺絡について 自律神経の異常興奮が病気の背景にあるため、それを調整し症状や疾患を治療していきます。身体の末梢部分は自律神経に影響を与える作用が大きい為、手足の井穴(せいけつ)や頭皮に刺絡を行います。 トップページ Instagram Twitter Facebook Youtube Line タグ: パーキンソン病, 交感神経過緊張, 歩行障害, 胃腸, 自律神経, 震え その他の記事を読む 前の投稿【症例】めまい、頭痛、手足の冷え 次の投稿【症例】気圧の変化で不調が沢山でる おすすめ 【症例】自律神経失調症を疑うような悩み-冷え、ほてり,慢性疲労など 2023年2月25日 【症例】腕から手にかけての痺れ 2022年4月24日 【症例】四十肩・五十肩(肩関節周囲炎) 2021年12月6日